【メディア】香港と日本に思いを馳せる魂のフットボーラー 9 of 10
とても繊細な妻は、僕のメンタル面も心配してくれました。リーグが中断され、いつ再開できるかもわからない。妻はできるだけ「今後どうなるんだろう」という話題はしないようにしてくれていました。考えても答えの出ないことはできるだけ口に出さない、考えない。優しい妻は「今この時、そして今日一日をしっかり生きることが大事だよね」と言ってくれました。
コロナで世界がこんなことになって、「世界ってこんなことになりうるんだな」というのが、今の僕の感じていることです。無力感だけでなく、人間の生きていくための努力や意志の強さを感じています。
サッカー界がすべてストップしてしまいましたが、家でトレーニングを続け、妻がそばにいてくれる日々に幸せを感じるとき、僕は「リーグが再開したら、サッカーが普通にできることにもっと感謝しよう」と自分に言い聞かせました。33歳ですから、更なる努力を続けなければなりません。それは夫婦関係も一緒で、一緒にいられる日々に感謝して、何気ない日常をもっと大切にしようと思いました。
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